3月10日(月)
モハメッドを語る朝

今朝はモハメッドのことを話したいと思う。
ある日研修先のクラスメート、モハメッドが
自分の記事が掲載された雑誌のコピーを持ってきて見せてくれた。
7年前の、その日本語で書かれた記事は
亡命先のロシアでの彼のインタビュー記事だった。
アフガニスタンの平和な時代にモスクワにも留学した彼は
かつては社会主義政党の党首秘書もした軍人だったが
内戦でロシアに逃れ、
国王の復帰を願うことで、自らの帰国を夢に抱いた。
その夢はかなうどころか、今度はベルギーに亡命することになった。
彼はコピーだけで、本誌を持っていないといった。
7年も前に発行されたものだけれど、と
その雑誌の編集部に在庫を問い合わせたところ
編集長のご厚意で一冊分けていただけることになった。
重ねて、その話をした東京の友人が
ネットのオークションでもう1冊、手に入れて送ってくれた。
だから彼は2冊、自分の記事が掲載された日本の雑誌を
7年もたってからベルギーで手にすることができた。
モハメッドの数奇な運命は、あまりに政治がからみ複雑で
私の理解を超えている。
ベルギーは手厚い社会保障で
移民、亡命者が増え続け、さまざまな問題が噴出してもいる。
そうした社会の事情はまったく抜きにして、
ただ一人のクラスメートとして自分が動いてみたことに、
厚意を受けたことが嬉しかった。
私は私の生き方で生きながら、戦争のない
世界の平和を願う。
この写真を友人に送った朝を、いつまでも覚えていたいと思う。
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