最近、書店に足を運ぶと、朝時間を有効活用するための書籍や雑誌が増え始めているなど、ますますクローズアップされはじめている“朝型生活”。朝時間.jpのアンケートでも、現在朝型生活を送っていない人の中で、「朝型になりたい」と言う人は、実に全体の8割に上りました。

でも、「朝型生活、いったい何からはじめたらいいのか分からない…」という声もちらほら。

今回は、「スッキリ朝とゆったり夜(PHP)」の監修を務められ、総合情報サイトAllAboutで「シンプルライフ」ガイドをつとめる金子由紀子さんに、朝型生活のはじめかた・楽しみ方について教えていただきました。

朝の空気が穏やかになってくるこの季節。朝型生活をはじめてみませんか?
 

「朝の15分は夜の1時間に相当するくらい、集中力があって活動的に取り組める時間」と話す金子由紀子さん。特に、「眠った後は、カラダは癒され、ココロもリペアされたばかりで活力がみなぎっている時間。朝の時間を気持ちよく、充実して過ごすことができれば、人生の2倍くらい得をした気持ちになれますよ(金子さん)」

確かに、朝型生活に切り替えれば、ココロにもカラダにもいいことがありそうだと憧れを持つ人が増えているとはいえ、もともと朝型ではない人が、朝型生活にシフトするのは少しハードルの高いことでもありますよね。金子さんに、朝型生活をはじめるのに、まず一番初めに取り組むとスムーズに朝型に切り替えることができる3つのコトハジメについて教えていただきました。
 
体内時計に朝を知らせるために朝日浴をしてみましょう。伸びをしながらフレッシュな朝の空気をおもいっきり吸い込めばパッチリお目覚め! 朝の日光浴は15分が効果的。朝日浴がてら、朝散歩もおすすめ。 眠っている間に下がっている体温を上げて、脳にも栄養素を運んでくれるので、 1日のはじまりにスタートダッシュするエネルギーになります。 わくわくしながら、思わず目覚めてしまうことができれば、理想的。朝へのモチベーションをあげるために、好きな音楽や、ラジオ番組をタイマーセットしておくと、辛くなりがちな朝も、シアワセな気持ちで目覚められます。

朝時間を有効活用してみたいけれど、とっかかりがつかめなかったり、少し早く目覚めてしまった朝も「もう少し、眠れるから寝てしまおう…」と、なかなか朝型生活へのきっかけがつくれない方も多いかと思います。

「バタバタしがちな朝は、自分のためだけの時間が限られているからこそ“朝時間リストづくり”をして、いつでも思い立ったときに朝時間の有効活用ができるようにしてみてください」と金子さん。 朝型生活をはじめたら、どんなことに取り組んでみたいですか?
□お花のみずやり
□床の掃除
□アロマを焚く
□ひとこと朝宣言をする
□朝ごはんにプラスワンのフレッシュジュースづくり
□お気に入りの短編小説を1章分読む
□お洋服のリペア
□朝の軽い散歩
□英語の勉強
□ちゃんとダシをとったお味噌汁の和の朝ごはんづくり
□土鍋でごはんを炊く
□15分前出社のための準備
□お礼のお手紙書き
   
□朝ごはんにプラスワンのフレッシュジュースづくり
□朝ヨガ
□丁寧にコーヒーを淹れる
□朝の美顔スペシャルケア
□お部屋のパパッと片付け
□お洋服のアイロンがけ
□お風呂での角質ケア
□朝フォト、ブログ執筆
□○○ホテルで贅沢朝ごはん
□朝の海へドライブ!
□座禅をしにいく
□朝ヨガ教室に行く
□鎌倉の朝市・骨董市に行く
□パン屋めぐりをする
「時間のあるときに、朝5分、10分、15分でできること、自分を喜ばせることを、細かく拾っておいてリスト化しておくと、時間の有効活用がしやすく、やる気や、達成感もアップします。また、お休みの日の朝は、どこか行こうかなと思っている間にその日が終わってしまうことも。休日用にも、朝からやりたいことリストを作っておくと良いですね(金子さん)」

「日ごろ、やっておきたいと思っていることを書き出してみると、意外と、時間のかかることや、難しいことって多くはないんです。ぜひ、“朝時間リスト”を作って、朝の有効活用をしてみてくださいね。リストを眺めながら、明日の朝になにをやるか、わくわく考えているだけで、自然と楽しい気持ちで目覚められるようになりますよ。(金子さん)」

1日のスタートである朝に、ちょっとココロとカラダにいいことを意識してしてみると、今日が弾みだしそうですよね。ちょっと早起きできた朝にココロ・カラダに嬉しい朝時間の過ごし方を金子さんに聞きました。

現代人は、頭ばかりを使って、体をあまり使わない生活をしています。“五感を使う”ことが大切とよく言われますが、実は“目”と“耳”の感覚「二感」しか使っていないことが多いのです。なので、その他の三感を使うためには、“手”を動かして、“舌”で味わって、“鼻”で香りをかぐことを意識的にやってみてください。この五感を静かな気持ちで全て満たすことができるのが、茶の時間。どんなお茶でもいいです。大切なのは、自分のためだけに、本当に美味しいお茶をちゃんと淹れて、感じて味わうこと。朝に実践してみてください。

今、朝の座禅会が密かに流行していますが、自分のココロを鍛えるのに、座禅はぴったり。ただ、座っている意味のない時間だと思いがちなのですが、毎日意味のあることばかりを追い求めていることが、現代人を疲れさせている原因にも。「何も考えない、寝てしまわない、目を閉じない、呼吸を整えて、姿勢を正し、座る」という座禅。ただこれだけのことですが、意外と難しい。精神力も高まるので、座禅をし終わった後は、スッキリと違う気持ちになりますよ。

夢日記というと、夢判断とか夢占いとかに使うイメージが強いですが、ただ、ひたすら純粋に自分自身が味わうための夢日記をつけてみるのもおすすめ。起きているだけの合理的な自分だけが自分と思いがちですが、その奥に何倍もの自分がいて、そこに手が届くのが夢の世界。そこから小さな拾い物を記録してみてください。そこにどんなものがあったか感じるだけでも楽しいですよ。しかし、思い出そうとしても、すぐに夢の内容を忘れてしまいがちなので、夜のうちからメモ帳を枕元に準備して、目を閉じているうちに夢を書き出すと、夢の内容をそのまま書き出しやすいです。

新聞を読みながらのストレッチがおすすめ。床に置いた新聞でも読みながら、股関節とひざの裏が伸びると、全身が伸びていきます。3分〜5分。無理やりではなくて、重力にしたがって、新聞を置いて実践すると、朝に知的な自分を感じられて一石二鳥です。

声を出すということは、呼吸をするということにつながります。深く息を吸い込んで、お腹から声を出すと、自分自身が自分の声で朝から元気になっていきます。腹式呼吸を意識しながら音読してみてください。

バナナと牛乳だけでもいいから、朝ごはんを摂る習慣をつけてみましょう。咀嚼(そしゃく)して、はじめて食事なので、朝にはちゃんと噛めるものを頂くのがポイント。また、シンプルな朝ごはんだからこそ、素材にはこだわって。たとえば、バナナを有機栽培のもの、フェアトレードのものにしてみるとか、牛乳はノンホモのものに。フェアトレードのものを生活に取り入れると、それ自体が、社会貢献にもつながります。

最初から土鍋でご飯を炊くなんてことは難しいけれど、今よりもワンランクアップしている感覚が大切です。素材にこだわるというのも大切なこと。特に、醸造食品や、乾物にこだわったり、上手に使うだけで、生活の質が上がるのでおすすめですよ。
ちょっと早く起きた朝、少し時間に余裕のある朝。“朝時間リスト”の活用や、ココロとカラダによい朝の過ごしかたをヒントに、小さなことからでもいいので朝型生活をはじめてみましょう。1日のはじまりである朝が充実しはじめると、今日も充実し始めること間違いありません♪
 
金子由紀子さん
大学卒業後、出版社に入社し書籍編集に携わった後、フリーに。幅広い分野で取材・執筆・編集に関わる。学生時代から10年に及ぶひとり暮らしで「ものを持たずに心地よく過ごす」楽しさに目覚め、二児の母親となったいまでも探求かつ実践中。著書に「毎日をちょっぴりていねいに暮らす43のヒント」、『ちょっとしたことでていねいに暮らせる45のコツ」(以上すばる舎)他多数。監修に「スッキリ朝とゆったり夜」(PHP)、9月20日には新刊「毎日が10倍楽しくなる! 上手な「朝」の過ごし方――30分の早起きで夢をかなえ る」(三笠書房)が発売される。AllAboutシンプルライフガイド。

暑かった夏の日差しも和らぎ、目覚めの朝も爽やかに、過ごしやすくなるこの季節。秋のコトハジメとして、朝型生活をはじめてみませんか? 今回の特集の後半では、「朝型生活を後押しするおすすすめBooks」として、8冊の朝本をピックアップしましたので、気になるものを手にとってみてください。明日からの、朝型生活へのモチベーションがアップするはずですよ♪

朝に強い女性になる
カンタン習慣
朝時間のすごしかた 3秒からはじめる
朝美人の練習帖
スッキリ朝と ゆったり夜

朝早く起きると、どんなメリットがあるのか? 「朝15分」あれば、どんなことができるか? 月刊誌「PHPカラット」で組まれた「早起き」をテーマにした」特集をもとにまとめられた一冊。仕事も夢もうまくいく朝の使い方がギュッと詰まっています。朝を充実させたいと思っている働く女性におすすめの本。
PHPカラット 編 /PHP研究所¥ 945 (税込)

生まれたての空気を思いっきり吸い込むと訪れる、静かな自分時間。 朝のひと時には、その人だけが持つ小さな楽しみや、シアワセがギュッと詰まったアイデアがあります。充実した朝を過ごすことでキラキラ輝く著名人や、朝を気持ちよく過ごす方の過ごしかたのヒントがたくさん詰まった一冊。
朝時間.jp 著/大和書房
¥ 1,155 (税込)

心地よい朝を過ごすことで、充実した毎日を過ごす朝美人®達が日々実践している、 朝の工夫と習慣が37のレッスン形式の練習帖としてまとめられました。朝をもっと有効活用したい、気持ちよく過ごしたい、充実させたいと朝時間を変えたい人にぴったり! 朝時間.jpBooks第3弾です。
朝日新聞社/朝時間.jp 編
¥ 1,050 (税込)

スッキリ朝を過ごし、ゆったりとした夜を楽しむための「朝」「夜」をテーマにし、気持ちよく、楽しくすごすためのエッセンスがシーン別に楽しく開設されています。明日からすぐに使えそうなアイデアがたっぷりで、読むだけで、明日の一日にわくわくと思いを馳せることができます。
金子 由紀子 監/PHP研究所
¥ 945 (税込)
 
     
キレイをつくる朝の習慣 幸運を呼びよせる朝の習慣 開運生活! 
カラダとココロの早起き術
早起きで人生が変わる!

元「準ミス日本」の皮膚科・内科医による、朝からはじまるキレイのテクニック満載の本。目覚め方、朝ごはん、スキンケア、ストレッチ…など、忙しい朝でもできる、キレイのためにできることのアイデアが満載! いつもの朝をちょっと変えることがアンチエイジングにつながり、キレイが目覚めると感じられます。友利 あらた著/ KKベストセラーズ 1,449 (税抜)


だれでも簡単にできる朝の習慣。著者自信が朝の習慣を変えることで、夢が叶ったということで、朝がどうして大切なのか? 朝目覚めてからできること、静かな一日の始まりにやりたいことなどを解説しています。読むだけで、明日の朝を変えたくなる1冊です。
中経出版/佐藤 伝 (著)
¥1,000 (税込)

以前は、昼夜逆転の生活をしていたという横森理香さん。病気をきっかけに、早寝早起きを実践し、どのようにカラダとココロが変わっていったか、実体験をもとにおすすめの朝の過ごしかたや、早起きになるための方法を解説。朝型をはじめたくても、はじめられなかった方の背中を後押ししてくれます。
横森 理香 著/ヴィレッジブックス ¥1,260 (税込)

すがすがしい朝の時間は、その日最初の「自分へのプレゼント」だという著者が、人生をすてきなものにするコツとして目覚めた朝に嬉しいこと、気持ちの良いこと、朝のこだわり、朝が待ち遠しくなるための夜の過ごしかたについて教えてくれます。時間がないとバタバタしがちな朝が変わりそう!
中山 庸子 著/ヴィレッジブックス ¥ 1,260 (税込)
text・compose by 内海裕子
design by Coo-Design