記事をご紹介する前に、東北関東大地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。そして今、記事を読んでくださっているみなさんには、少しだけ考えていただきたいことがあります。

明かり=電気は、私たちの文明発展に大きな役割を果たしてくれました。それは紛れもない事実です。しかし、この40~50年、私たちは便利な生活を追求しすぎてしまったように思います。
その結果、過度に電力を費やすこととなりました。そして24時間眠らない街を作り出し、心身ともに疲れ、眠れない人たちを増やしてしまったように思います。

計画停電で不便な生活を送っておられる方も多いと思います。ですがそれにより、早く起きて早く眠るという、かつてそうであった生活が少しだけ戻ってきているような気がします。

私たちの体内時計は、そもそも太陽の光に適応するようにできているので、太陽の動きに合わせた生活は睡眠の質を上げ、心もカラダも元気にしてくれます。
よい習慣をつけて元気な朝を迎えましょう!

 

4月は8割の頑張りで、いつも以上に規則正しい生活を!

FB019_L

4月は新たな生活がスタートするため、何かと緊張しやすく、ストレスを感じやすくなります。
ストレスをため込まず、簡単に解消するには何より睡眠が効果的。ストレスをため込みすぎると、脳の興奮が収まらず、自律神経の交感神経が優位となってしまい、眠れなくなってしまうことがあるのでそうならないよう、慣れるまで無理はしすぎないように気をつけましょう。

質の良い睡眠(深い睡眠)を得るためには、いつもより意識して規則正しい生活を送ることが大切です。

特に起床時刻はなるべく一定にすること。そして、朝起きたらしっかりと太陽の光(強い照明でも代用可)を浴びましょう。

ストレスがたまっているとき(風邪を引いたときも)は、いつもより睡眠時間が長く必要になるので、新生活に慣れるまでは7時間程度の睡眠は確保したいものです。

 

週の真ん中に小休止。週末の寝だめに要注意!

FB092_L
気をつけたいのは休日です。

つい、平日頑張りすぎて週末になるとぐったり。土曜日はお昼まで寝坊するという状態に陥りがちですが、週末に生活リズムを崩してしまうと、体調を崩してしまったり、睡眠の質を低下させる原因になることがあるので気をつけましょう。

疲れがたまってしまったときは、金曜日の夜にいつもり1時間程度早く眠り、土曜日の朝はいつもの起床時刻より2時間オーバーする程度に抑えましょう。
また、週末に疲れをため込まないよう、週の真ん中、水曜あたりは早く帰って睡眠不足を解消するように心がけてみてください。

 

ストレス解消にはカラダを動かし、温めましょう!

GW054_72A

現代人のストレスは、人間関係など精神的なものが多くなっています。それを解消するには、自分なりのストレス解消法を見つけておくことも必要です。

人に話を聴いてもらう(友人だけでなく、カウンセリングに行くのも自分を客観視できてオススメ)、心が安らぐ好きな音楽を聴く、好きな香りを楽しむ、ストレッチやウォーキングなどの運動をする(緊張するとカラダがガチガチになりますが、カラダを緩めると心も緩むといわれています)、ゆっくりお風呂につかるなど自分に合った方法を積極的にためしてみましょう。
タバコやお酒で気分を紛らわす方が多いようですが、一瞬だけストレス解消になっても、カラダによくありませんし、どちらも睡眠の妨げになるのでほどほどに。

また、夜は明かりを暗めにしましょう。
日本は夜になっても蛍光灯の明かりを多用しがちですが、最低限の間接照明に抑えれば(LEDなど)省エネになるだけでなく、自然に眠りやすくなりますよ。

 

 

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

ぐっすり睡眠&スッキリお目覚めのツボ[連載終了・全70回]

睡眠改善インストラクターによる快眠&めざめのヒント[連載終了・全70回]
Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

連載記事一覧

今日の朝の人気ランキング