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今日のカフェボンボンは、デュボアザンの絵本『せかいのはてってどこですか?』

井戸の底にすむ一匹の小さなアオガエルについてのお話。
自然の色合いが素晴らしく、デュボアザンの絵本の中でもおすすめの一冊です。

20130114

せかいのはてってどこですか?
作:アルビン・トゥレッセルト/絵:ロジャー・デュボアザン/訳:三木卓
出版社:童話館出版

井戸の中に長いあいだひとりで暮らしてきたカエルは、ここが世界の全部だと思っていました。太陽の光や風や花、ほかのカエルがいることさえ知らなかったのです。

井戸の底には冷たい透き通った水があって、食べものになる虫はたくさんいるし、雲が流れる青空の天井もある。夜になれば、ぽっかり丸い天井にお月さま。井戸の中は神秘的な美しさに包まれます。

これだけでもうじゅうぶん幸せでした。けれど、ある出来事をきっかけに、カエルは井戸の外に出ようと一大決心をします。

“せかいのはてってどこですか?”となるわけですが、それは絵本を開いてからのお楽しみ。カエルの初めての体験を、デュボアザンは楽し気に描いています。

井戸のカエルの「朝時間」は、緑の背中にお日さまの光を感じる朝。

まっさらな気持ちで、新しい世界に飛び込んでいきたくなる物語です。

成人の日に。
Love, まっこリ〜ナ

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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