今日のカフェボンボンは、『サウス・トゥ・サウス』

ノンフィクション作家・与那原恵(よなはらけい)の旅の記憶。
かけがえのない人との思い出をたどるエッセイ集です。

20150129

サウス・トゥ・サウス
著者:与那原恵
出版社:晶文社

“別れは切ないけれど、あのとき出会ったからこそ、
いま私はあの人たちを想うことができる。”

旅先で出会った年老いた人にもう二度と会えないかもしれないと予感する時、
遠い昔に亡くなってしまった人を思い出す時、このように感じることができたなら。

著者が語るのは、小さな沖縄料理店を営むおばちゃんとの出会いと別れ、
東京に暮らし帰郷もままならなかった沖縄出身の両親のこと。

心の中に愛する人の記憶を鮮やかに甦らせ、
また、その人の心にも自分の記憶が残っていくであろうこと。

世界中を旅してきた与那原恵は、私の旅はまだ途中だという。
出会いと別れの記憶が心の糧となっていく。

人と深く強く結びつきたいという切ない欲望。
そんな根本的な気持ちにそっと触れてくる、強い余韻を残す一冊です。

*以前ご紹介した『わたぶんぶん』は沖縄料理にまつわる与那原恵のエッセイ。
沖縄料理が大好きな私の大切な本です。

Love, まっこリ〜ナ

 

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まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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