プロフィール

1963年東京生まれ。単行本の編集の仕事をしていた頃に、家族の病がきっかけで、マクロビオティックに出会い、病気治しに取り組むうちに、その魅力の虜となり、2005年出版社を退社、料理教室の開業を目指し、米国クシ・インスティテュートへ留学。キャリアトレーニングプログラム・レベルIIIを修了し、2006年に妹の朋子と二人でマクロビオティック料理教室G-veggieを開校。2012年10月末、銀座三丁目にキレイ料理レストランG&Vオープン。
【著書】幸せわんこの健康ごはん（WAVE出版）、美人になるグリーン・ベジクッキング（主婦と生活社刊）

一番大切にしている朝の習慣は、家族で朝ごはんを美味しく楽しみながら食べることです。自宅では料理教室の講師、銀座ではレストランのオーナーという二足の草鞋を履いて仕事をしている私にとって、ゆっくり食事ができるのは仕事が始まる前の朝だけ。

炊きたての玄米と温かいお味噌汁、そして旬の野菜がたっぷりのおかずで、家族揃って会話を楽しみながら、時間をかけてゆっくり噛んで食べることで、体がポカポカと温まり体温がグーンと上昇してくるので心もウキウキ元気になり、快調な一日のスタートを切ることができます。この朝の習慣のおかげで、八十の大台が近い両親も元気いっぱいで、自分のことは何でも自分でできる健康な心と体を維持しています。

   

【1分で準備OK】パーフェクト朝ごはん（1人前）
（材料）
天然醸造の麦味噌　大さじ1　
玄米餅　　1個　
乾燥わかめ　　少々　
刻んだネギ　　少々
お湯　200ｃｃ
（作り方）
【1】玄米餅は3ミリくらいに薄くスライスしておく
【2】1と残りの食材を全部マグカップに入れて、お湯をそそいだらできあがり！

   

私の朝のとっておきの楽しみは、まもなく14歳になる柴犬モカとの散歩です。自宅の近くにある川沿いの道を歩いていると、ちょうど歩いていく方向の真正面に、オレンジ色の大きな太陽が見えてきます。生まれたての朝日のエネルギーは強力なポジティブパワーがいっぱい！身体中に天然のスポットライトを浴びながら、ぐんぐんと登ってくる太陽を眺めていると、「今日も一日いいことがたくさんありそう」と心が喜ぶ声が聞こえてきます。

そして近所の神社に立ち寄って、私たちを守ってくれている氏神様に朝のご挨拶をすると、心がスーっと爽やかになると同時に、今日も私の大好きな人々が健康で朝を迎えられたことに、心から感謝することができ、温かく穏やかな気持ちで心がいっぱいになるのがわかります。

   

ちょっぴり気分がふさぎがちな時には、いつもより時間をかけて丁寧に、部屋にすみずみまで掃除をすることにしています。私たちの心と住んでいるお部屋に充満しているエネルギーは同じですので、あれあこれと余計なことで心をいっぱいにして落ち込んでいる時は、必ずお部屋中も余分な物に溢れ、ホコリがあちこちに溜まっています。そんな時に折れてしまった心の向きを無理に変えようと努力するよりも、お部屋の中を隅々までお掃除してスッキリと整えてみると、あら不思議、さっきまでダウンしていた気持ちがスーっと消え、心に元気で軽やかなエネルギーが生まれてきます。
朝の気分転換には、「自分の部屋を、心からくつろげるキレイで居心地のよい空間に…」が、一番効き目があります。

「早寝早起きは三文の得」ということわざにあると通り、自然のリズムに従って、朝日とともに起きる生活を続けていくと、人生のタイミングがぴったりとあってきて、良いことばかり起きる楽しい人生がまっていると私は思っています。
自分でコントロールしやすい朝時間をアクティブ＆クリエイティブなことをする時間として有効活用し、ゆったりと落ち着いた気持ちで一日をスタートすると、毎日が人生最高の一日に…。
「朝を制する者は人生を制す」。
朝時間を堪能し、たった一度のかけがえのない人生を自分の望んだ通りに、ニコニコ笑いながら豊かに楽しく歩んでいきたいものですね。

今回のインタビューはマクロビオティック料理教室を主宰され、銀座キレイ料理レストランG&V　オーナーでもある、はりまや佳子さん。1分で作れるパーフェクト朝ごはんは簡単ですね。精進料理研究家の麻生さんもマグカップ料理をおすすめしてくれていましたよね。朝、神社でお参りに行って感謝の気持ちを伝える習慣は、神社が近くになくても、朝の太陽に向かって同じようにするのも良いのではないでしょうか♪